建築システム系
人々の暮らし、地域・社会を支える、建築のプロフェッショナルになる
建築は、工学の世界にとどまらず、人の暮らしや地域の風土、文化と密接に関わっています。だからこそ建築物をつくるには、建てる場所や環境、材料、構造、費用、暮らす人の要望など、さまざまなことを理解し、自らの持つ技術、知識、経験、感性などを駆使し、カタチにしていく必要があります。建築が生み出すものは大きく、長く、重い。それだけに、人々の暮らしや社会に与える影響は大きく、つくり手の社会的責任は非常に大きいといえます。
建築には、建築計画、建築生産、建築環境、建築構造の4つの専門分野があり、それらの基礎から最新の技術までを、講義と実習を組み合わせたカリキュラムで学習し、将来建築のフィールドで活躍できる人材を育成します。
1年次のカリキュラム
-
建築計画
建築をつくる上では、解決すべき条件を抽出・整理し、問題解決を図る力が必要とされます。「建築計画」では住宅をはじめとした各種建築について具体的な事例を取り上げながら、利用者はもとより環境や社会のことに配慮し、設計や生産に結びつけるための基本知識を学びます。
-
建築構造
人々の暮らしを守る建築物を支えているのは骨組です。建築物には地震や台風などの荷重が作用しますが、これらの自然災害に対して骨組が壊れることなく安全に建っていなくてはなりません。「建築構造」では建築物の安全性を実現するために必要となる、構造力学や構造設計について学びます。
-
基礎製図・建築設計
「基礎製図」では建築図面を描く上での基本的ルールを学び、確実に情報を伝えられる図面を作成する力を養います。「建築設計」では住宅などの設計課題を通し、条件を整理し、アイデア展開を行い、最終的に生産に結びつく設計図書の作成のしかたや空間をイメージする力を養います。
-
建築生産
建築物には木造や、鉄筋コンクリート造、鉄骨造などがあり、種類が違えば施工方法も違います。品質の良い建築物を造るためには、その施工方法を理解しておく必要があります。「建築生産」では模擬家屋の製作、鉄筋や型枠、コンクリート工事などの実習を通じて建築物の施工方法を学びます。
-
建築環境
「建築環境」では快適な室内環境をつくり出すために気候、熱、空気、光、音などの環境要素を取り上げ、基本知識を学びます。また実験を通して基本的な測定方法や評価方法について学び、データを分析し、考察を行うことで問題解決を図る力を養います。その上で計画や設計の分野につなげていきます。
-
建築CAD実習
建築設計のためのツールとして建築CADの操作方法を学び、2次元図面の作成の仕方を身につけていきます。製図法に従って、効率よく正確な図面作成ができるよう繰り返し演習を行っていきます。また、3次元CADへの理解を深め、様々なプレゼンテーションの手法を学びます。(CADとは、コンピューターを使用した設計・製図のことです)
取得可能資格(受験指導)
- 福祉住環境コーディネーター(2級)
- 建築CAD検定(2級)
- インテリアコーディネーター
- 建築積算士補
- 商業施設士補
- ワープロ技士、表計算技士(コンピュータサービス技能評価試験 2級)